フィルムシール素材4種の特徴と比較【PP・PET・塩ビ・合成紙】
フィルムシールで使われる主要な素材は、PP・PET・塩ビ(PVC)・合成紙(ユポ) の4種類です。それぞれ特性が異なるため、用途に応じた使い分けが重要です。
PP(ポリプロピレン)— 柔軟性と耐水性のコスパ素材
PPは、フィルムシール素材の中でもっとも広く使われる汎用素材です。
- ■ 特徴:柔軟性があり、曲面やボトルにもシワなく密着。耐水性あり
- ■ 厚み目安:約0.05mm(透明PP)/約0.08mm(白PP)
- ■ 強み:コストパフォーマンスが高く、屋内の水回りや食品ラベルに最適
- ■ 弱み:屋外用素材ではないため、長期の屋外使用は非推奨(屋外利用は塩ビやPET系が推奨)
PPには「白PP」と「透明PP」があり、白PPは発色が鮮やか、透明PPは背景を透かせて見せたいデザインに向いています。冷蔵・冷凍食品のパッケージラベルには白PPがよく選ばれます。
PET(ポリエステル)— 透明度と耐久性の万能素材
PETは、ペットボトルにも使われる高透明・高強度のフィルム素材です。
- ■ 特徴:透明度が非常に高く、硬めで寸法安定性に優れる
- ■ 厚み目安:約0.05mm(透明PET・屋外用透明PET)
- ■ 強み:透明フィルムシールの定番。化粧品ボトルや高級感のあるラベルに最適
- ■ 弱み:PPより硬いため、強い曲面には追従しにくい
ラクスルには「透明PET」と「屋外用透明PET」があり、後者は耐候性を高めた仕様で看板やガラス貼りにも使えます。
塩ビ(PVC)— 屋外耐候性に最も優れた素材
塩ビは、長期の屋外使用に最適な高耐久素材です。
- ■ 特徴:柔軟性と耐候性を両立し、曲面追従性も高い
- ■ 厚み目安:約0.08mm(透明塩ビ)
- ■ 強み:ラクスルの白塩ビは屋外使用で約1年が耐用目安(一般に塩ビは屋外3〜5年程度と言われますが、使用環境・ラミネート有無により変動)。車両ステッカーや屋外看板で主流
- ■ 弱み:他素材より価格が高く、耐熱目安は約80℃
ラクスルでは「白塩ビ」と「透明塩ビ」があり、屋外ガラス面や車両のステッカーには塩ビ+強粘着のりの組み合わせが推奨されています。
合成紙(ユポ)— 紙の風合い+フィルムの耐久性
合成紙は、ポリプロピレンを主原料としながら紙のような質感を持つハイブリッド素材です。代表的な商品名が「ユポ」です。
- ■ 特徴:紙の風合いとフィルムの耐水性を両立
- ■ 強み:マット調で高級感があり、破れにくい。屋内の水回りに適する
- ■ 弱み:透明性はなく、曲面追従性はPP・塩ビに劣る
ラクスルでは「屋内用合成紙(耐水)」と「屋外用合成紙(耐水)」があり、屋内のボトルラベルや書類ラベルによく選ばれます。
【比較一覧表】4素材の特性を一目で確認
素材選びに迷ったら、以下の比較表を参考にしてください。
| 素材 |
透明度 |
耐水性 |
耐候性 |
曲面対応 |
コスト |
代表的な用途 |
| PP |
○(透明PP)/-(白PP) |
◎ |
△(屋内向け) |
◎ |
◎ |
食品・冷蔵冷凍ラベル、ボトル |
| PET |
◎ |
◎ |
○ |
△ |
○ |
化粧品ボトル、透明ラベル |
| 塩ビ(PVC) |
○(透明塩ビ)/-(白塩ビ) |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
屋外看板、車両、ガラス面 |
| 合成紙(ユポ) |
- |
◎ |
○ |
△ |
○ |
屋内ボトル、マット調ラベル |
※透明度の「-」は不透明素材であることを示します(白素材として使用)。
※各素材の詳細な比較は、透明シールシートの選び方でも解説しています。