チラシ印刷の用紙選びで大切な3つのポイント
チラシ印刷では、見た目の印象だけでなく、配布方法や目的に応じて適切な用紙を選ぶことが重要です。用紙選びを考える際は、次の3つのポイントを押さえておくと失敗がありません。
●紙質(仕上がりのイメージを決める)
光沢紙(コート)・マット紙(マット)・普通紙(上質)といった紙質の違いは、仕上がりの雰囲気を大きく左右します。写真を鮮やかに見せたいなら光沢紙(コート)、落ち着いた印象を与えたいならマット紙(マット)、ナチュラルさや手書き感を出したいなら普通紙(上質)がおすすめです。
●厚さ(耐久性と印象を左右する)
用紙の厚さは「連量(kg)」で表され、数字が大きいほどしっかりとした質感になります。薄手はコストを抑えやすい一方で裏写りしやすく、厚手は高級感が出るものの印刷費用が高めになる傾向があります。用途に応じてバランスを取りましょう。
●サイズ(配布方法や掲載情報に合わせる)
A4・B4・A5・B5といったサイズの違いも重要です。新聞折込ならB4、ポスティングならA5やB5、店舗配布や手渡し用にはA4が定番です。サイズ選びを誤ると、せっかくのデザインや情報が効果的に伝わらないこともあります。
用紙の種類と特徴(定番3種+特殊紙)
チラシ印刷でよく使われる用紙は、大きく「光沢紙(コート)」「マット紙(マット)」「普通紙(上質)」の3種類です。さらに差別化を狙いたい場合には特殊紙も選択肢に入ります。それぞれの特徴とおすすめの用途を確認してみましょう。
●光沢紙(コート)
表面に光沢加工が施されており、発色性が高く写真やイラストを鮮やかに見せられるのが特徴です。カラフルなデザインや商品写真を強調したい場合に適しています。
用途の例
・飲食店のメニュー(料理写真を美しく見せる)
・セール・キャンペーンの告知(インパクト重視のデザイン)
・コンサートやイベントの案内チラシ
おすすめの厚さは90kg〜110kg。薄手でも印刷は可能ですが、裏写りを防ぎつつ高級感を出すなら標準厚が安心です。
>>光沢紙(コート)の詳細・料金表を見てみる
●マット紙(マット)
光沢を抑え、落ち着いた質感を持つ用紙です。反射が少ないため文字が読みやすく、上品で高級感のある仕上がりになります。
用途の例
・不動産の物件案内(上質な印象を与える)
・企業案内や会社説明会用チラシ(文字情報+ビジュアルを両立)
・美術展や講演会など文化的イベントの告知
標準的には90kg前後がよく使われます。厚めを選ぶとしっかりとしたパンフレット風の仕上がりにできます。
>>マット紙(マット)の詳細・料金表を見てみる
●普通紙(上質)
コーティング加工がなく、自然な手触りと温かみのある印象を与える用紙です。筆記性が高いため、手書きでメッセージや日付を追記したい場合にも向いています。
用途の例
・環境イベントやエコ関連の案内(ナチュラルな雰囲気を演出)
・手書きコメント付きのDMチラシ(親近感を強調)
・学校・地域イベントの配布物
70kg〜90kg程度が主流で、軽やかに仕上げたい場合や大量配布に適しています。
>>普通紙(上質)の詳細・料金表を見てみる
●特殊紙(差別化を図る選択肢)
和紙風や再生紙、エンボス加工紙など、独特の質感を持つ特殊紙も存在します。コストは高めですが、他のチラシと差をつけたい場合やブランドイメージを強調したい場合に効果的です。
用途の例
・高級ブランドのプロモーションチラシ
・限定イベントや記念冊子の告知
・ギャラリーや展示会の案内
>>高級光沢紙(ハイマッキンレーアート)の詳細・料金表を見てみる
用紙の厚さと選び方のポイント
チラシ印刷における「厚さ」は、仕上がりの印象や配布のしやすさに直結します。厚さは「連量(れんりょう/斤量)」という単位で表され、これは用紙1000枚の重さをkgで示したものです。数字が大きいほど厚みが増し、しっかりとした質感になります。
●連量とは?(厚さを示す基準)
印刷業界では「70kg」「90kg」「110kg」といった形で表現されます。同じ種類の紙であれば、連量の数値が高いほど厚く・重くなります。
●一般的な厚さの目安と用途
55〜70kg:軽量タイプ
薄めでコストを抑えられ、大量印刷・大部数の折込チラシに最適。
ただし、70kg以下では両面印刷時に裏面が透ける場合があるため注意が必要です。
>>光沢紙薄手(73g)の詳細・料金表を見てみる
90kg:標準タイプ
もっともよく使われる厚さで、配布チラシやポスティングに向いています。適度な耐久性とコストバランスが取れています。
>>光沢紙標準(90kg)の詳細・料金表を見てみる
110〜135kg:厚手タイプ
しっかりとした高級感のある仕上がり。セミナー案内や店舗での手渡し用、保存性の高いフライヤーなどにおすすめです。
>>光沢紙少し厚手(110kg)の詳細・料金表を見てみる
●注意点(選び方のコツ)
透け防止:両面印刷をする場合は90kg以上を選ぶと安心。
耐久性:長期的に配布・保存する用途なら厚めが効果的。
コストバランス:大量に配布する場合は薄め、重要な案内やブランド訴求は厚め、とメリハリをつけると効率的です。
チラシサイズの選び方
チラシのサイズは、配布方法や情報量に大きく関わります。印刷コストや読みやすさ、さらには受け取った人の印象まで左右するため、用途に合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。
●A4サイズ:汎用性の高い定番
最もよく利用されるサイズで、学校や企業の資料と同じ大きさです。手渡しや店頭配布に使いやすく、持ち帰ってもらいやすいのが特徴。情報量と扱いやすさのバランスが取れています。
>>A4サイズのチラシ・フライヤー印刷料金表
●B4サイズ:新聞折込の定番
新聞に折り込まれるチラシの多くがB4サイズ。広めの紙面に情報をたっぷり掲載できるため、スーパーや量販店のセール告知に向いています。大部数を印刷して広範囲に配布するケースに最適です。
>>B4サイズのチラシ・フライヤー印刷料金表
●A5・B5サイズ:ポスティングやコンパクト配布に最適
A4やB4の半分程度のサイズで、郵便受けに入れやすく、手軽に配布できます。シンプルなデザインやキャンペーン告知など、短いメッセージを伝えたい場合に有効です。
>>A5サイズのチラシ・フライヤー印刷料金表
>>B5サイズのチラシ・フライヤー印刷料金表
●A3・B3サイズ:インパクトと情報量を重視
大判サイズで目を引くため、展示会やイベントの案内に適しています。広い紙面を活かして写真や地図を大きく載せたい場合にもおすすめ。ただし配布時にかさばるため、用途を絞って活用しましょう。
>>A3サイズのチラシ・フライヤー印刷料金表
>>断裁無し標準(53kg)の新聞折込向けB3チラシ印刷料金表
用途別おすすめ用紙と選び方
同じチラシでも、目的やターゲットによって最適な用紙は異なります。ここでは代表的なシーン別におすすめの用紙とその特徴を紹介します。
●飲食店のメニュー・セール告知
おすすめ用紙:光沢紙(コート)90kg
料理写真や商品画像を鮮やかに見せたい場合に最適です。写真の発色が良いため、メニュー表や割引情報を強調したいセールチラシに多く選ばれます。
>>光沢紙(コート)90kgの詳細・印刷代金を見てみる
●イベント案内・文化的な告知チラシ
おすすめ用紙:マット紙(マット)90kg
落ち着いた質感で文字が読みやすく、視認性を重視するイベントに向いています。美術展や講演会など、上品さを伝えたい場面におすすめです。
>>マット紙(マット)90kgの詳細・印刷代金を見てみる
●ナチュラル・エコを意識したデザイン
おすすめ用紙:普通紙(上質)70kg
自然な手触りと温かみがあり、環境配慮をアピールしたいイベントに適しています。手書きメッセージを加えることで、親近感を演出することもできます。
>>普通紙(上質)70kgの詳細・印刷代金を見てみる
●高級感を出したい場合
おすすめ用紙:マット紙(マット)135kg
しっかりとした質感で高級感を演出できます。展示会案内やブランドプロモーションなど、長期間保存してほしいチラシに効果的です。
>>マット紙(マット)135kgの詳細・印刷代金を見てみる
まとめ
チラシ印刷の仕上がりを大きく左右するのは、用紙の「種類」「厚さ」「サイズ」の3つです。
・種類:光沢紙(コート)は写真映え、マット紙(マット)は落ち着きと上品さ、普通紙(上質)はナチュラル感や筆記性に優れています。
・厚さ:薄い70kgはコスト重視、大多数配布向き。標準の90kgはバランスが良く万能。厚手の135kgは高級感や保存性を求める場合に最適です。
・サイズ:A4は定番、B4は折込、A5・B5はポスティング向け、A3・B3はインパクト重視と使い分けましょう。
用途や目的に合わせて最適な用紙を選ぶことで、チラシは単なる広告から「印象に残るコミュニケーションツール」へと変わります。
ネット印刷のラクスルなら、様々な用紙や厚さから最適なもの選択でき、簡単に注文できます。実際の仕上がりを確認するために、無料サンプルを取り寄せるのもおすすめです。
効果的な用紙選びで、伝えたいメッセージをより魅力的に届けましょう。