タオルの代表的な印刷・加工の種類とそれぞれの特徴について
まずは代表的な印刷・加工方法を見てみましょう。タオルには、たくさんの印刷・加工方法がありますが、下の表にある代表的な7種類を知っておけば、きっとその中にイメージしているタオルが見つかるはずです。
それぞれの特徴と印刷適正についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
次の項目からは、大きく「印刷加工方法」と「その他の加工方法」の2つに分けて、それぞれの方法を具体的に説明していきます。
タオルの印刷加工の種類について
まずは、タオルの表面にインクを使用してデザインを印刷する、一般的な印刷加工方法を3つご紹介します。
【1】インクジェット印刷
キャラクターもののタオルなど、多くの一般的なタオルに使われている印刷方法です。
製版の必要がなく、オンデマンド方式で1枚から印刷することが可能。
デザイン内に使用する色の数に制限がないため、鮮やかなグラデーション表現もきれいに印刷することができます。
紙を印刷するイメージに近い製法なので、ご希望のデザインに近い仕上がりになります。
【こんなデザインにオススメ!】
・写真やイラストを使用したデザイン
・さまざまな色を使用したデザイン
ラクスルノベルティの商品詳細
オリジナルタオル(全面印刷) ※フルカラー印刷
また、インクジェット印刷では、主に2種類のインクが使用されます。
インクの種類によって、仕上がりには違いが生まれます。
・染料インク
染料インクは、インクが毛の中まで浸透するため、印刷面が柔らかいままで、本来のタオルの質感や吸水性を損なうことなく仕上げることができます。
インクが少しにじむため、細かいデザインの表現が難しい場合があります。
※ラクスルでは、タオルへの印刷を全て染料インクで行っています。
・顔料インク
顔料インクは、染料インクよりもにじみが少なく、細かいデザインを表現するのに適しています。
印刷面は少し硬い手触りになり、色落ちもしやすくなってしまいます。
また、納品後しばらくはシンナーのような臭いが残る場合があります。
【2】シルクスクリーン印刷
タオルに限らず、Tシャツや金属、プラスチックなど、幅広い商品や素材で最もよく使われている印刷方法です。
絹の生地のように細かいメッシュ状の版に、デザインに合わせた穴を作り、その穴にインクを落として生地へ印刷する手法です。
表面が凸凹している素材でもきれいに染めることができるため、タオルへの印刷もきれいに行えます。
使用する色の分だけ版の作成が必要になりますが、一度版を作ってしまえば何度でも使うことができます。
色数の少ないシンプルなデザインで、大ロットの印刷をする場合におすすめの方法です。
【こんなデザインにオススメ!】
・シンプルなロゴや文字のみのデザイン
・単色もしくは色数の少ないデザイン
ラクスルノベルティの商品詳細
・名入れタオル
・オリジナルタオル(全面印刷)※単色印刷
・オリジナル手ぬぐい
【3】昇華転写(しょうかてんしゃ)印刷
タオルへの印刷の場合、専用の転写紙にフルカラーでデザインを印刷した後、それをタオルに重ねて高温でプレスし印刷する方法です。
写真や細かいデザインを細部まで忠実に表現したい場合におすすめの印刷方法ですが、
印刷可能な生地はマイクロファイバー(ナイロンやポリエステルを原料とする合成繊維でできた生地)に限られています。
転写紙上のインクに熱をかけて気化させると、生地の繊維の間にインクが入り込み、最後に冷やすことで繊維の間のすきまが閉じインクが定着します。
インクが生地に浸透しているため、インクがのった部分がだけが硬くなり手触りが変わってしまうということがなく、吸水性も損なうことがありません。
【こんなデザインにオススメ!】
・写真やイラストを使用したデザイン
・さまざまな色を使用したデザイン”
タオルに関するその他の加工方法
次に、タオルの表面へ印刷するのではなく、生地や糸でデザインを表現する加工方法を4つご紹介します。
【1】捺染(なせん・なっせん)タオル
温泉などの入浴用タオルとしてよく見かけるのタオルです。
ナフトールと呼ばれる染料で、横糸のみを染めて文字や柄を発色させる手法を使用しています。
白いパイルの下におぼろげにデザインが見えるのが特徴で、別名「おぼろ染め」とも呼ばれているようです。
乾いている状態でデザイン部分がぼやけた感じに見えますが、水に濡れるとはっきり見えるようになるところが特徴。
糸に染料が浸透している為、素材の柔らかさや風合いを損なわず、色落ちも少ないです。
耐久性にも優れているため、普段使いにもおすすめ。
細かいデザインには向きませんが、昔ながらの製法で独特の趣があるタオルです。
【こんなデザインにオススメ!】
シンプルなロゴや文字のみのデザイン
ラクスルノベルティの商品詳細
捺染タオル
【2】防染(ぼうせん)タオル
デザイン以外の部分のみを染色して作るタオルです。
デザイン部分に染料の浸透を防ぐ特殊加工をし、後から生地全体を染め上げデザイン部分のみを染め抜く手法で、別名「染め抜きタオル」とも呼ばれます。
和風なデザインが似合い、お祭りや社寺行事などで好んで使われています。
特徴としては、タオルの裏面に反転したデザインが表れることや、洗濯を繰り返してもデザインが崩れることがないことが挙げられます。
あまり細かいデザインには向きませんが、染色の工程で色飛びやむらなどが生まれ、一枚一枚少しずつ異なる仕上がりになるため、手作り感のある素朴な味わいが生まれます。
【こんなデザインにオススメ!】
シンプルなロゴや文字のみのデザイン
【3】ジャガードタオル
はじめに糸を染色し、2色の糸で織り上げて作るタオルです。織り方の違いや糸自体の色でデザインを表現します。
スポーツや音楽イベントのグッズとして見かけることが多いです。
心地の良い肌触りや吸水性、デザイン性を兼ね備えており、タオル本来の風合いを損なうことなく、高級感あふれる仕上がりになります。
糸を織ってデザインを作るため、製造前に入念な型作りが必要となります。
型作りには手間と時間を要するため、多少コストがかかったり納期が長くなっても、上質なものを作りたいという方におすすめです。
【こんなデザインにオススメ!】
シンプルなロゴや文字のみのデザイン
【4】刺繍タオル
お祝い品や記念品として定番で、人気があるタオルです。
シンプルな名前やロゴマークなどのワンポイントデザインでも、刺繍を入れるだけで華やかな印象を与えられます。
デザイン部分には立体感が出て、高級感も演出できるでしょう。
生地を問わず対応していることが多いため、お好きなタオルを選ぶことができます。
【こんなデザインにオススメ!】
シンプルなロゴや文字のみのデザイン
タオルの印刷や加工の種類と方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
誰もが毎日使う物なので、素敵なデザインのタオルは、贈答品としても喜ばれます。
ラクスルノベルティでは、様々な印刷方法や素材からイメージにぴったりのタオルを選んで制作することが可能です。
是非チェックしてみてくださいね。
ラクスルノベルティチームが日々新商品やキャンペーンなどの最新情報をTwitterで発信中!是非フォローしてくださいね!