タペストリー作りの魅力と基本ポイント
タペストリーは、壁面を彩るインテリアとして人気の高いアイテムです。布や紐に自分の好きなデザインを施すことで、既製品にはないオリジナリティを表現できるのが魅力です。また、布や棒、紐といった手に入りやすい材料で作れるため、DIY初心者でも挑戦しやすい点もポイント。
さらに、タペストリーはシンプルに作れば短時間で完成する一方、転写シートやマクラメ編みを使えば本格的な作品に仕上げることも可能です。用途や目的に合わせて作り方を選べる柔軟性があるため、インテリア、イベント装飾、季節のデコレーションなど幅広いシーンで活躍します。
気軽に作れる:必要なのは布・棒・紐などシンプルな材料
デザイン自由度が高い:シンプルから複雑な模様までアレンジ可能
幅広い用途に対応:日常のインテリアからイベント用まで活用できる
タペストリー作りは、コストを抑えつつ部屋の雰囲気を大きく変えられる、DIYの中でも特に満足感の高いアイデアです。
基本のタペストリーの作り方(初心者向け)
タペストリー作りの第一歩は、材料をそろえてシンプルな工程で仕上げることです。難しい技術は必要なく、布と棒、紐さえあれば、初心者でも1時間ほどで完成させることができます。
●用意する材料
布:好きな色や柄の布、手ぬぐいでもOK
棒:木材やプラスチック棒(タペストリーの幅に合わせる)
紐:吊り下げ用。麻紐やリボンなどインテリアに合うもの
固定用アイテム:両面テープ、ホッチキス、布用ボンド、またはミシン
●作り方の手順
1.布を準備する
飾りたいサイズに布を裁断します。端がほつれやすい場合は、両面テープで折り返すか、アイロンで折り目をつけておくときれいに仕上がります。
2.棒を取り付ける
布の上下を折り返し、棒を通せる部分を作ります。固定にはホッチキスや布用ボンドを使うと簡単。しっかりと仕上げたい場合はミシンで縫い合わせても良いでしょう。
3.紐を取り付ける
上部の棒の両端に紐を結びます。飾る場所に合わせて長さを調整するとバランスよく掛けられます。
4.仕上げと調整
壁に掛けて、布の歪みやシワを整えます。必要に応じて端をアイロンで仕上げると完成度が高まります。
100均アイテムを活用したコスパDIY
「できるだけコストを抑えたい」「身近な材料で気軽に挑戦したい」という方には、100均アイテムを使ったタペストリー作りがおすすめです。最近では布や手ぬぐい、木材や金具までそろっているので、必要な材料はすべて100円ショップで購入できます。
●100均で揃えられる材料の例
布・手ぬぐい:和柄やシンプルなデザインなど豊富
棒や角材:タペストリーの支柱に最適
紐やチェーン:吊るし方のバリエーションが広がる
クリップ・フック:補強や取り付けに便利
●作り方のポイント
1.手ぬぐいや布をタペストリーのベースとして用意
2.上下に棒を取り付け、布をしっかり固定
3.棒に紐やチェーンを結んで吊るす
4.必要に応じてクリップやテープで補強
●アレンジアイデア
・手ぬぐいを使うと和風の雰囲気に
・布にステンシルで柄を入れてオリジナル感を演出
・セメント袋や角材を使えばアメリカン風・インダストリアルテイストに
100均アイテムを上手に組み合わせれば、低コストでもデザイン性の高いタペストリーを作ることができます。学生さんやDIY初心者の方にもおすすめの方法です。
ワンランク上の作り方(応用編)
基本の作り方に慣れてきたら、よりオリジナリティを出せる応用編に挑戦してみましょう。転写シートやマクラメ編みを使えば、プロ仕様のような仕上がりやインテリア性の高い作品が作れます。
●転写シートを使った方法
転写シートにデザインを反転印刷し、布にアイロンで貼り付ける方法です。文字やロゴ、写真などの複雑なデザインも美しく再現でき、オリジナリティが一気に高まります。
手順の流れ
1.転写シートに反転印刷(インクジェットプリンター推奨)
2.布に配置してアイロンで圧着
3.完全に冷めたらシートをはがす
仕上げのコツ
・アイロンは押し当てるように動かさない
・デザインは必ず反転印刷する
・厚手の布より薄手の布のほうが発色が良い
特にイベント用や記念用のタペストリーにぴったりの方法です。
●紐を編んで作るマクラメタペストリー
もう一つの応用が「マクラメ編み」。紐を結んで模様を作る技法で、ナチュラルな雰囲気や北欧風インテリアにマッチします。
必要な材料
・コットンロープや麻紐
・支えとなる木の棒や流木
基本の流れ
1.紐を棒に結び付ける
2.平結びやねじり結びを繰り返して模様を作る
3.長さや形を整えて仕上げ
シンプルな模様でも存在感があり、壁のアクセントに最適です。慣れてきたら複雑なパターンにも挑戦できます。
種類・サイズ・形の選び方
タペストリーを作る前に、どんな種類・サイズ・形にするかを考えておくと仕上がりがぐっと良くなります。飾る場所や目的に合わせて選ぶことで、見栄えや使い勝手が変わってきます。
●種類の違い
・布タイプ
もっとも一般的で作りやすいタイプ。布に柄やデザインを入れて、棒と紐で吊るすシンプルな構造です。100均アイテムでも対応できるため初心者に最適。
・紐タイプ(マクラメなど)
紐を編んで模様を作るタイプ。ナチュラルな雰囲気や北欧風のインテリアと相性が良く、手間はかかるもののインテリア性が高い仕上がりになります。
●サイズの目安
・大きめサイズ(横幅100cm以上)
リビングの壁やイベント装飾におすすめ。存在感があり、部屋の主役になります。
・中サイズ(横幅50~100cm程度)
寝室や玄関など、限られたスペースに適した万能サイズ。
・小サイズ(横幅30~50cm程度)
デスク周りやちょっとした壁のアクセントにぴったり。
●形のバリエーション
・長方形タイプ:もっともベーシックで汎用性が高い
・三角形タイプ(下辺がとがる形):シャープでモダンな印象
・U字タイプ:柔らかさや可愛らしさを演出できる
飾り方と注意点
せっかく作ったタペストリーも、飾り方を誤ると劣化が早まったり、見栄えが損なわれたりしてしまいます。長く美しく楽しむために、飾る場所や取り付け方法には注意しましょう。
●配置のコツ
・直射日光を避ける:色あせや布の劣化を防ぐため、日当たりの強い窓際は避けるのがベター。
・湿気の少ない場所に:湿度が高いとカビやシミの原因になるため、浴室近くは不向き。
・熱や煙を避ける:キッチンのコンロ周りや暖房器具の近くは汚れや変色のリスクがあります。
●落下防止の工夫
・棒と紐の固定をしっかり:棒の端に結んだ紐がゆるまないよう、二重結びや接着剤で補強しておくと安心です。
・壁への取り付け方:画鋲やフックを利用する場合は、重量に応じて数を増やすのがポイント。大きめサイズなら石膏ボード用のピンや突っ張り棒なども活用できます。
・軽量仕上げを意識:特に大判タペストリーは、布を軽めの素材にしたり、補強を工夫することで落下リスクを減らせます。
業者に依頼する場合の流れ
「もっと本格的に作りたい」「大判サイズや長期間使えるものが欲しい」という場合は、業者に依頼するのが安心です。特に店舗装飾やイベント用では、耐久性や仕上がりの美しさで大きな差が出ます。
●デザインとサイズを決める
まずは作りたいデザインとサイズを決めましょう。オリジナル画像やロゴを入れる場合は、高解像度データ(350dpi以上推奨)を用意すると仕上がりがきれいになります。
●素材を選ぶ
次に、下地の素材を選びます。
タペストリーに適した素材として、ビニール素材(ターポリン)・布地素材(トロマット、テトロンポンジ、防炎トロマット、防炎テトロンポンジ)・紙素材(合成紙)などがあります。用途や飾る場所に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
・ビニール素材(ターポリン)
耐久性が非常に高く、色褪せもしにくい生地。屋外の設置には一番適しており、長期間の利用が可能。本体はほぼ無臭で飲食店や医療、教育施設などデリケートな場所にもおすすめです。
>>タペストリー(ビニール素材)の印刷料金表はこちら
・布地素材(トロマット、テトロンポンジ、防炎トロマット、防炎テトロンポンジ)
軽くて使い勝手の良い生地で、付け外しの多いタペストリーでの利用に最適。テトロンポンジは薄手で透け感があり裏抜けが良く、トロマットは布生地の中でも厚手で丈夫な素材です。また商業施設などで使用する場合は、防炎加工済みのものを選択すると安心です。
>>タペストリー(布素材)の印刷料金表はこちら
・紙素材(合成紙)
耐久性が高く破れにくい、合成樹脂で作られた「紙」のような素材です。発色が良いので画像を多く使ったデザインにおすすめで、短期間であれば屋外でも利用可能です。合成紙(マット)+グロスラミは光沢のある仕上がりで鮮やかな発色が楽しめ、合成紙(マット)+マットラミは落ち着いた質感で高級感を出したい場合に適しています。
※グロスラミ、マットラミはそれぞれツヤのあるグロス調とツヤ消しのマット調のラミネートを施す加工のことです。
>>タペストリー(紙素材)の印刷料金はこちら
●ラクスルなら簡単に注文できる
ネット印刷サービスの ラクスル なら、初心者でも安心してタペストリーを注文できます。
・データ作成用テンプレートが用意されていてデータ入稿もかんたん
・用途に合わせて素材を選べる
・見積りから納品までオンラインで完結
・最短納期にも対応
「自作は難しそう」「大判で本格的な仕上がりにしたい」 という方は、ラクスルでの注文がおすすめです。
●注文から納品までの流れ
1.ラクスルのサイトにアクセスして商品を選ぶ
2.デザインデータを入稿(テンプレートを使うとスムーズ)
3.見積もり・納期を確認
4.オプション(ポール・フックなど)を追加して注文
5.指定先に配送されて完成