一般社団法人千葉県タクシー協会京葉支部様 のぼり制作事例
一般社団法人千葉県タクシー協会とは
千葉県一円にて営業しているタクシー会社、ハイヤー会社等が加盟する団体です。(2025年10月末現在、152社、5735台が加盟)
うち、京葉支部につきましてはタクシー法人23社 約1500台、個人6団体約400台、市川市、浦安市、船橋市、習志野市、八千代市、鎌ヶ谷市の6市内26社のタクシー会社等が加盟しております。国土交通省や各市役所など、官公庁との調整、タクシー乗り場の秩序維持、管理等を行っています。タクシー関連イベント、タクシードライバー募集等も行っております。

ラクスルで作成したのぼりと社員のお二人で一枚
Q.協会では、普段どのような業務を担当されているのでしょうか?
A. 私たちは、タクシーが安全に、そして安心して利用していただける環境づくりに取り組んでいます。例えば、自治体や官公庁との連携、タクシー乗り場の運営改善、交通安全運動の企画などが日常的な業務です。また、タクシードライバーの合同就職説明会の開催など、業界の人材確保に向けた取り組みも行っています。
私(熊谷さん)は京葉支部の事務次長として、全体の調整や行政機関とのやりとりを担当しながら、技術面のサポートも行っています。駅前のタクシー乗り場に設置されているカメラシステムなどは、独自開発した部分も含め、様々なカスタマイズを行ったりもしています。実際に現地へ行って設置や調整を行うこともあるので、「事務」と「技術」を横断するような仕事です。
タクシーというと、表に見える部分ばかりが注目されがちですが、利用する方が迷わず乗れて、安全に運行されるためには、裏側の細かい環境整備やコミュニケーションが欠かせません。協会はそうした“見えない部分”を支える役割を担っている組織だと思っています。
キャラクター付きのぼり制作のきっかけと課題感
Q.今回、のぼりを新しく制作するにあたり、従来ののぼりにはどのような課題を感じていたのでしょうか?
A. 元々、「街の中で交通安全の啓発をするためののぼり」「シートベルト着用案内」「さわやかタクシー運動」等の3種類がありました。ただ、以前使っていたのぼりは、ほとんど文字だけで構成された非常にシンプルなもので、ぱっと見で何を伝えたいのかがわかり辛かったんです。例えば、「タクシー協会」や「交通安全」という文字は入っているのですが、それ自体は街中にある他ののぼりと大差がなく、差別化ができていませんでした。
また、採用イベントなどでは、求職者の方が立ち止まるきっかけにもなりにくいという問題がありました。特に採用ブースでは、視認性が低いことが原因で、ブース自体が見つけてもらえないケースもあったと思います。特に、近年はタクシードライバーの不足により「若い方にどう興味を持ってもらうか」が大きなテーマになっていたので、「とにかく目に留まって、印象が残るものをつくらないといけない」という課題意識を持っていました。

今まで使用していたのぼりの一例
Q. その課題感がきっかけとなり、タクシードライバーのキャラクターが描かれたのぼりを作ることになったんですね。
A. はい。元々合同就職説明会向けに制作していたキャラクターがあり、上長から「のぼりにも活用してみてはどうか」と提案されたことがきっかけでした。タクシードライバーというと、どうしても「年齢層が高い」「堅い仕事」というイメージで見られがちです。でも実際は、今は若い方でも働きやすい環境が整いつつありますし、やりがいを持って働ける仕事です。その魅力を伝えるには、キャラクターを載せたのぼりでポップな訴求をし、「ちょっと近寄ってみようかな」と思ってもらえる空気を創出したいと思いました。
ラクスルでのぼりを作成した感想
オンラインデザイン活用で、powerpoint感覚で簡単にデザイン作成!
Q.新しく作る「キャラクターのぼり」の制作先として、なぜラクスルを選ばれたのでしょうか?
A. ラクスルはTVCMで以前から知っておりましたが、何より、価格が他社より抑えられており、大量発注にも対応しているという点が決め手になりました。取り扱い商材数が非常に多いため「これからも必要になる印刷物を一括で注文できそうだ」と感じられた点も大きかったです。

のぼりのイラストデザイン
illust:hachiprodesign
Q.ラクスルでの初めてのデザイン制作はどうでしたか?
A. 正直に言うと、のぼりを自分たちでデザインするというのはハードルが高いと思っていました。以前はIllustratorを使ってデザインを制作していたのですが、ソフトの扱いには一定のスキルが必要ですし、高額の課金が負担になっていました。
ラクスルのオンラインデザインは、Webブラウザさえ開ければ編集ができ、PowerPointなどの普段使い慣れたソフトに近い操作感だったのですごく使いやすかったです。文字の配置や色の変更といった細かい調整が自分でできるので、誰かに依頼せずともクイックに作れる、というのが大きなメリットでした。

オンラインデザインでののぼり作成の様子
また、完成したデザインをPDFでプレビューできたので、印刷したらどう見えるのかを事前に確認できる点も安心材料でした。フォントなどのデザインが崩れていないか、枠からはみ出していないかといった点をPDFで事前に自分の目で確認できるため、社内に提出する前のチェックが確実に行え、内容決定までのプロセスがスムーズに進みました。PDFは印刷も簡単で、社内でも仕上がりイメージが共有できるので、紙媒体を用いた会議にも対応しやすく、実務面でも非常に助かっています。

オンラインデザインのPDF確認
大量発注前のサンプル確認で不安解消・稟議もスムーズに
Q. ラクスルでは希望するお客様に「印刷サンプル」をお届けしていますが、のぼりの印刷サンプルを実際取り寄せた感想をお教えください。
A. のぼりをラクスルで作成するのは初めてだったため、「どんな仕上がりになるのだろう」という漠然とした不安がありました。のぼりは紙ではなく布で作られるため、画面上の見え方と実物とで差が出やすく、実物を確認しないと判断できない点が多いんです。さらに今回は1,200枚規模の発注を予定していたこともあり、失敗が許されないというプレッシャーがありました。
そんな中、ラクスルでは購入前にのぼりの印刷サンプル(布のサンプル) を取り寄せられることを知り、実際に利用しました。発色や布の質感を事前に確かめられたことで、「本当に印刷ECでのぼりを注文できるのだろうか」という気持ちがぐっと和らぎました。届いたサンプルを手に取ったうえで予算も踏まえて最終決定できる、という段階が踏めるのもよかったです。
さらに、決裁権を持つ上長にも印刷サンプルと、試しに数枚単位で発注したのぼりを見せられたことで、意思決定もスムーズに進みました。事務局内でも複数回確認、承認が必要な決済であったからこそ、サンプル請求ができることはありがたかったです。

実際にラクスルから届いたのぼりの印刷サンプル
Q. 出来上がった新しいのぼりを駅前やタクシーの待機場所に設置してから反響はございましたか?
A. 大きく反応が変わりました。実際に地域の方から反響をいただくことが増えましたし、自治体の職員の方からも「この新しいのぼりとてもいいですね!」と言っていただいています。自分たちののぼりが、ちゃんと見られているんだと実感できています。のぼりを単に街中に設置しているだけではなく、地域の中でちゃんと存在感を持ち始めたのだと思います。

Q. 合同就職説明会では、どのような変化がありましたか?
A. 以前はブースが見つけにくかったのか、足を止めてくれる方が少なかったのですが、それが、キャラクターが入ったのぼりを立てると、遠くからでも出展していることがわかってもらえるようになり、自然と人が近づいてきてくれるようになりました。
「のぼりを見て来ました」と言ってくれた求職者の方も実際にいらっしゃいました。
さらに、このキャラクターを使った発信を続けたことで、これまで広報物の設置を断られていた場所でも、チラシを置かせてもらえるようになったのは大きな進歩でした。
また、今までは採用活動をしている他の運輸業とひとくくりに見られがちでしたが「私たちはこうした取り組みをして、真剣に採用活動に取り組んでいます」という姿勢が伝わりやすくなったのだと思います。


合同説明会でのオリジナルのぼり活用の様子
illust:hachiprodesign
Q. 今後、のぼりや広報物をどのように活用していきたいと考えていますか?
A. 今回の取り組みで、「のぼりはただ立っているものではなく、こちらの思いや活動を見える形で伝える媒体になる」と実感しました。だからこそ、今後は採用だけでなく、交通安全運動や地域連携など、協会として取り組んでいる内容に合わせて、メッセージ性のあるデザインを増やしていきたいと考えています。
また、のぼりに加えて、今は等身大パネルの活用も検討しています。イベント会場では、来場者が思わず近づきたくなる要素があると、自然とコミュニケーションが生まれます。キャラクターの等身大パネルがあれば、写真を撮る人も増えますし、SNSでの広がりも期待できます。採用や広報は「こちらから呼びかける」だけではなく、「相手が自ら参加したくなる仕掛けづくり」が大切だと思うので、そのためのツールとして、パネルはとても良いと感じています。
今回ののぼりの成功は、協会にとって伝え方の選択肢が増えたという意味でも大きい出来事でした。今後も、見てもらう人・関わる人が前向きになれるような発信を続けていきたいと考えています。そして、今後もラクスルの印刷商材を活用してより広報・採用を活発化させていきたいです!

一般社団法人千葉県タクシー協会京葉支部 京葉地区タクシー運営協議会
事務局長 細谷清様(左)、 事務次長 特定行政書士 熊谷大輔様(右)