英語がわからなくても大丈夫。外国人観光客の方に来てもらうためのチラシ活用法

チラシというと、宣伝用に使いそうな気がしますが説明用の資料としてのチラシも重要です。
皆さんも海外に行ったことがある方ならば、わかると思いますが外国のお店で一番困るのは、いつ注文して、いつお金を支払って、お店でどのように過ごせば良いか？ということ。
お店でのマナーがわかりません。それは、国ごとに習慣が違うので必ず困ります。
特に、セルフサービスのお店だったり、特殊な注文の仕方のお店だったりすると、国内でも戸惑います。

そこで外国の方向けに、どうやって注文などをすれば良いか？どうやって食べたりすれば良いか？というのを説明するチラシを配りましょう。
それだけでも、親切なお店というイメージが付きます。

チラシを作る際に注意したいのは、言葉で説明するのではなく、絵やイラスト、マンガで説明するのが重要です。
絵などで説明をうまくできれば、さまざまな言語のチラシを作る必要は無いですし、非常にわかりやすくなります。
最初はちょっと大変かも知れませんが、最終的にはコストも安くなるし、わかりやすくなるしで一石二鳥です。

料理などのメニューはお国柄や習慣がとても表れます。
つまり、メニューは特に注意しなければいけません。

注意点はいくつかあります。
調理に関する内容。生ものなのか調理しているのか。
宗教に関する内容。動物系の内容はどんなものを作っているのか。
イスラム圏で対応しているかどうかを証明するハラル認証という制度もあります。（http://www.jhalal.com/）

2015年の観光客の内訳を見ると、アジアが1664万人、ヨーロッパが124万人、アメリカが131万人となっています。
その中でも、中国語圏が1000万人程度、韓国語圏が400万人程度、英語圏が250万人程度です。

つまり、中国語、韓国語、英語の3つを制作すれば、9割程度カバーできます。
また、日本は入国制限が比較的厳しいので、旅行に来ている中国韓国以外の方はほとんどが英語が比較的理解できると考えられます。

メニューの裏等に、上記外国語の会話になる文章例を入れておくと便利ですよ。

●使える文章例
「お手洗いはあちらになります」
中国語：廁所在那邊
韓国語：화장실 은 저쪽 입니다
英語：The restroom is over there.

「料金の支払いは店員にお声がけをお願いします」
中国語：如果要買單，請詢問工作人員
韓国語：당신이 법안 을 지불 할 경우 직원에게 문의 하시기 바랍니다
英語：If you want to check, please ask the staff.

「スプーンやフォークが必要ですか？」
中国語：你需要一個叉子或勺子？
韓国語：당신이 포크 나 숟가락 가 필요하십니까?
英語：Do you need a fork or spoon?

「塩または砂糖が必要な場合はお声がけください」
中国語：請告訴我們，如果你想鹽或糖
韓国語：당신은 소금 이나 설탕 을 원하는 경우 , 저희에게 알려주십시오
英語：Please tell us, if you want salt or sugar.

外国人の方に対する対応で一番苦労するのは、やはり文化の違いです。
国々で作法や文化が違うのは当たり前だと思って対応しましょう。
「手で食べるのは、お行儀が悪い」「お茶に砂糖を入れて飲むのは邪道だ」
など、日本の文化では考えられないようなこともそれぞれの国の考え方等の違いが理由で、
その国の当たり前であることがあります。

どんな国の方のどんなお作法などでも、受け入れる姿勢というのが大切です。
もちろん、お店にとって被害になることは別ですが・・・。
広い心を持って、受け入れることが外国人の方にとってもお店を受け入れていただける理由のひとつになるでしょう。

これからの国際社会で勝ち抜くためにも、おおらかな心で対応していきたいものです。