シールテープとは?用途・選び方・正しい巻き方までを解説

シールテープ（テフロンテープ）は、配管のネジ部分に巻き付けることで隙間を埋め、漏れを防ぐためのシール材です。主にPTFE（フッ素樹脂）でできており、水道や空気・油圧など、さまざまな配管で使用されています。

ネジ同士を締めるだけでは、どうしても微細な隙間が生まれます。そこにシールテープを巻くことで、

・漏水・漏気を防止
・配管の緩みを抑える
・長期的な密封性を確保
といった効果が得られます。

家庭のDIYからプロの設備工事まで幅広く使われる、最も手軽で信頼性の高い密封方法のひとつです。

シールテープの役割は、配管のネジ同士を接続した際に生じる微細なすき間を埋め、漏れを防ぐことです。ネジ山にテープが密着することで、隙間をPTFEが埋めて空気や水が通り抜けるのを防ぎ、接続部の密封性を高めます。

また、シールテープは柔らかく伸びやすい素材のため、ネジに巻き付けた際に変形しながらフィットするのが特徴です。これにより、多少のガタつきやネジ山の個体差があっても、しっかり密封できる利点があります。

さらに、巻き方を正しく行うことで

・緩みにくくなる
・接続部の寿命が延びる
・水漏れや空気漏れの再発を防ぐ
といったメリットも得られます。

「なぜ巻くだけで漏れが防げるのか？」という疑問を持つ初心者の方でも、仕組みを理解しておくことで、この後の巻き方や選び方がより分かりやすくなります。

シールテープには幅の違いや、耐熱性・耐薬品性などの特性を備えたタイプがあります。作業内容や使用環境に合わせて、適した仕様を選ぶことが大切です。

幅の違い

・細めの幅：細かい部分の作業や狭いスペースで扱いやすい
8.0mmx7m 細幅シールテープ(小径用/20巻)

・一般的な幅：さまざまな作業で使いやすい定番サイズ
13mmx15m シールテープ(10巻)

特性の違い

耐熱性・耐薬品性など、使用環境に応じた特性を持つタイプもあります。

必要な性能を事前に確認しておくと、より安心して使用できます。

用途や環境に合った幅と特性を選ぶことで、作業性や仕上がりの精度が向上します。

シールテープは、巻き方を間違えると本来の密封効果が得られません。ここでは、初心者でも失敗しない基本の手順をわかりやすく紹介します。

1. 巻く前にネジ山をチェック

・汚れ・サビ・古いテープをきれいに除去する
・ネジ山がつぶれていないか確認

下準備を丁寧に行うことで、テープの密着性が大きく向上します。

2. 巻き始めは「ネジ先端」から

雄ネジの一番先端にテープを軽く押さえて固定し、そこから根元に向けて巻いていきます。
巻き終わりがネジの内側に入り込まないよう、先端の1山分は少し残すのがポイントです。

3. 巻く方向はネジの締め方向と同じ

一般的な右ネジの場合は
➡ 時計回りに巻く
逆方向に巻くと、接続した際にテープがほどけてしまうため注意しましょう。

4. 巻き数の目安は「6〜7回」

家庭や店舗などでよく使われる一般的な太さの配管であれば、
シールテープは6〜7周巻くのが目安です。

薄いテープで密封しづらいと感じる場合は少し多めに、
厚みのあるタイプであれば少なめに調整すると、より安定した仕上がりになります。

5. 最後は軽く押さえてなじませる

巻き終わったらテープを手で軽く押さえ、ネジ山になじませると、接続時のズレが防ぎやすくなります。

正しい巻き方を押さえることで、家庭のDIYからプロの現場まで安定した仕上がりになります。

シールテープは手軽に使える一方で、巻き方や使い方を誤ると漏れの原因になることもあります。以下のポイントを押さえておくと、作業の失敗を大きく減らせます。

1. 巻き過ぎ・巻き不足に注意

・巻き過ぎ：継手が奥まで入らず、かえって漏れの原因に
・巻き不足：隙間を埋めきれず、漏水・漏気が起こりやすい
適正な「6〜7周」を基準に、テープの厚みで微調整するのがコツです。

2. 先端からのはみ出しは厳禁

ネジ先端からはみ出すと、管内にテープ片が入り、詰まりやバルブ不良 などのトラブルにつながることがあります。先端の1山は巻かないのが安全です。

3. 逆方向に巻くと必ず失敗する

締め込んだときにテープがほどけて密封できなくなるため、 必ず締め方向（右ネジなら時計回り）に巻く ことを徹底しましょう。

4. 古いシールテープは必ず除去してから巻き直す

古いテープが残ったまま上から巻くと、密着不良・隙間・ガタつきの原因になります。
取りきれない場合は、ブラシやカッターで丁寧に除去しましょう。

5. 使用環境に合わせて特性を確認しましょう

使用環境によっては、一般的なシールテープでは十分な性能を発揮できない場合があります。
耐熱性・耐薬品性など、商品ごとの特性をよく確認して、用途に合ったタイプを選びましょう。

ラクスルビジネスモールなら、幅広いラインナップとお得な価格で、現場で使う資材を効率よく調達できます。

シールテープだけでも、

・普段使いしやすい標準タイプ
・耐久性の高いタイプ
・業務用のまとめ買いでコスパ良く揃えられるロット商品

など、用途や予算に合わせて選べる商品が多数そろっています。

シールテープを使う際に、多くの人が疑問に感じるポイントをまとめました。作業前にチェックしておくと、失敗やトラブルを防ぎやすくなります。

Q1. シールテープは何回巻くのが正解？

一般的によく使われる太さの配管であれば、6〜7周巻くのが目安です。
テープが薄い場合は少し多めに、厚めの場合は少なめに調整すると、より適切な密封性が得られます。

Q2. 巻き直しはできますか？

基本的には、古いテープをすべて除去してから巻き直すのが正解です。
上から重ね巻きすると密着不良を起こし、漏れの原因になることがあります。

Q3. どんな配管にも使えるの？

給水・給湯・エア配管など多くの場面で使えますが、ガス配管、高圧ラインでは専用品が必要です。用途に応じて適したタイプを選びましょう。

Q4. テープ幅はどう選べばいい？

・8mm：細径の配管や狭い場所
・13mm：一般的な水回りの配管
を基準に選ぶと使いやすく、失敗が少なくなります。

Q5. どこで購入できますか？

ホームセンターや通販で購入できます。
業務用資材をまとめて揃えたい場合は、ラクスルビジネスモールが便利です。

シールテープは、水漏れや空気漏れを防ぐためのシンプルで頼れるアイテムです。
巻き方や選び方を誤ると密封が不十分になりますが、

・適切なテープを選ぶ
・正しい方向・適正な巻き数で巻く
この2点を押さえておけば、DIYでもプロ並みの仕上がりが目指せます。

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配管作業で失敗を減らしたい方は、この記事を参考に、ぜひ安全で確実な施工を行ってください。