イベントのフライヤーって何?
そもそもフライヤーとは、どのように活用するものなのでしょうか?宣伝目的であることは分かるかと思いますが、具体的な利用シーンなどを知らない方もいるでしょう。ここでは、フライヤーの活用方法や登場シーン、チラシ・パンフレットとの違いについて説明します。
チラシやパンフレットとどう違う?
フライヤーもチラシは、集客を目的とした宣伝グッズであることに変わりはありません。しかし、その活用方法は少し異なります。フライヤーとチラシで大きく異なる点はそのサイズにあります。
チラシがA4・B5サイズを主流としているのに対して、フライヤーはA6以下のものが一般的です。チラシほど多くの情報は載せず、イベントの告知などであれば「開催日時」や「場所」程度でしょう。またチラシと比べてフライヤーは、デザインがより凝ったものとなる傾向が強いです。
どんなシーンで利用されるの?
フライヤーは受け取ったその場、もしくは目を通す方が多く、宣伝グッズとしては即効性があります。町中で受け取って「近くだから行ってみようか」となるケースも多いでしょう。
フライヤーの具体的な利用シーンは、大きく分けると以下の3つです。
・ハンティング用
・ポスティング用
・店頭用
コンサートやイベント、店舗情報などについてエリアを絞って宣伝するときには、フライヤーが役に立ちます。フライヤーに書かれる内容はチラシと似ていますが、フライヤーのほうがコンパクトなものが多く、気軽に受け取りやすいところがメリットでしょう。
集客に繋がるフライヤーデザイン
フライヤーのデザインは、凝ったものになることが多いと説明しました。フライヤーはチラシよりサイズが小さく、限られた面積に必要な情報を載せるのでシンプルなデザインになりそうなものです。ではなぜ、同じ集客目的に作成するチラシよりも、フライヤーのデザインに凝るのでしょうか?
フライヤーデザインの重要性
フライヤーのデザインにこだわる理由は、受け取り手のもとへ渡る工程がチラシと異なるからです。新聞やポスティングなどによって届けられるチラシとは違い、通常フライヤーは店頭置きや手渡しなどでターゲットの手に渡ります。
そのため、受け取ってすぐに目を通すことが多いでしょう。また自宅でゆっくり見るチラシと比べ、目を通す時間が短い傾向にあります。フライヤーにとっては、パッと見たときにターゲットの印象に残るデザインであることがかなり重要なのです。だからこそ、より凝ったデザインが求められます。
集客に繋がるデザインにするコツは?
いくらインパクトのあるデザインに仕上げたとしても、届けたい情報がうまく伝わらないフライヤーでは集客に繋がりません。集客という目的を達成するため、フライヤーのデザインで気をつけたいポイントを以下に紹介します。
まずは「目的の明確化」です。集客目的であっても新規来店かリピート来店か、どちらを狙うのかによってフライヤーのデザインが変わります。性別や年齢、地域などのターゲットを絞ることも重要です。そのうえで手渡しをするか店頭に置くかなど、配布方法を考慮したデザインにしましょう。
目的が明確になったならば、フライヤーの「コンセプト」を決めます。ここで重要となるのが「5W1H」です。誰に(who)、どこで(where)、いつ(when)、何を(what)、なぜ(why)、どう(how)伝えるのか、この5つを軸にしてコンセプトを決めてください。
フライヤーデザインのアイデア
セミナーのチラシ
セミナーなどのイベント告知において重要なのは、「誰が出て何を話すのか」ということでしょう。登壇者を明確にしたうえでセミナーのテーマや開催日時、場所を分かりやすく記載します。またセミナーなどのトークをメインとするイベントの場合に重要なのは内容なので、デザインはシンプルなものになる傾向があるでしょう。
イベント告知
セミナー以外のさまざまなイベントの場合は、イベントのテーマに合ったデザインが採用されます。その場合はターゲティングがかなり重要となるでしょう。大人向けのイベントなのか子供向けのイベントなのか、楽しいイベントなのか、テーマについて真面目に考えるイベントなのかなど、フライヤーのデザインはテーマによって大きく左右されます。「誰に向けたどんなイベントなのか」を明確にしたうえでフライヤーを作成しましょう。
美術館のイベント告知
美術館のイベントに使われるフライヤーには、イベントフライヤーの中でもひときわ個性的なものが多く見られます。何を展示するイベントなのかをはっきりさせたうえで、インパクトを与えたりスタイリッシュにまとめたり、展示品の世界観に合わせる傾向が強いです。
また美術品のファンなどにはフライヤーを記念にとっておく方も多いので、より細部まで凝ったデザインにするとよいでしょう。
ブライダルフェア
ブライダルフェアに使われるフライヤーには、衣装や解錠の華やかさが伝わるデザインが多く見られます。白やピンクなど淡いカラーを基調としたデザインに花の装飾なども添えられた、女性らしい印象の強いフライヤーがおすすめでしょう。
会場の地図などが添えられていると、受け取り手にとって親切です。
旅行キャンペーン
旅行キャンペーンの告知に使われるフライヤーは、情報量が多いデザインのものが多いでしょう。キャンペーン期間はもちろんのこと、行き先や特典、飛行機の場合は対象の便など掲載すべき情報が多いことが旅行キャンペーンのフライヤーの特徴です。
テキスト部分が読みやすいよう、旅行先のイメージが伝わる画像などを使用することも少なくありません。必要な情報を載せたうえで、行き先の雰囲気が伝わるデザインにすると集客が期待できるでしょう。