オフィスでの郵便物発送、商品管理、在庫ラベル作成など、ビジネスシーンで活躍するラベルシール。中でも「24面タイプ」は、A4サイズに24枚のラベルが配置された使い勝手の良いサイズで、宛名ラベルから商品管理まで幅広い用途に対応できる人気の面数です。
しかし、いざ購入しようとすると「プリンタ兼用と専用タイプの違いは?」「きれいに剥がせるタイプと普通のタイプ、どちらを選べばいい?」「Wordのテンプレートはどこで手に入る?」など、意外と選び方や使い方に迷うことも少なくありません。
この記事では、ラベルシール24面の基礎知識から選び方のポイント、印刷方法、用途別のおすすめ商品まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。業務効率化につながる最適なラベルシール選びにお役立てください。
ラベルシール24面とは?基礎知識を解説
ラベルシール24面とは、A4サイズ(210mm×297mm)の用紙に、24枚のラベルが配置されたシール用紙のことです。まずは基本的な仕様と特徴を理解しましょう。
24面ラベルシールの基本仕様
ラベルシール24面の標準的な仕様は以下の通りです。
- ■ シートサイズ
A4判(210mm×297mm)
- ■ 面付(レイアウト)
24面:3列×8段(横3列、縦8段に配置された構成が一般的)
- ■ 一片(1枚)のサイズ
標準タイプ:70mm×33.9mm
余白付きタイプ:66mm×33.9mm
丸型タイプ:直径40mm(Φ40mm)など
- ■ 厚み・紙質
総厚み:約0.13〜0.22mm
ラベル厚み:約0.07〜0.11mm
紙質:上質紙が一般的(光沢紙、マット紙など素材により異なる)
- ■ 白色度
一般的な製品:80〜90%程度
高白色タイプ:95%前後(文字や画像がより鮮明に印刷できる)
このサイズ感は、封筒やはがきの宛名ラベル、小型商品の表示ラベル、ファイルのインデックスラベルなど、ビジネスシーンで最も使用頻度の高いサイズとなっています。
他の面数との違いと比較
ラベルシールには様々な面数があります。用途に応じて最適な面数を選ぶことが重要です。
主な面数とサイズ比較表
| 面数 |
一片サイズ(目安) |
主な用途 |
特徴 |
| 2面 |
約105×148mm |
大型表示ラベル、配送伝票 |
大きな情報量を記載可能 |
| 10面 |
約86.4×50.8mm |
宛名ラベル(大きめ) |
封筒全面をカバー |
| 12面 |
約83.8×42.3mm |
宛名ラベル、商品ラベル |
バランスの良いサイズ |
| 21面 |
約70×38.1mm |
宛名ラベル、表示ラベル |
24面より若干大きめ |
| 24面 |
約70×33.9mm |
宛名、商品管理、在庫 |
最も汎用性が高い |
| 44面 |
約48.3×25.4mm |
小型商品ラベル、整理用 |
コンパクトで大量作成向き |
| 65面 |
約38.1×21.2mm |
バーコードラベル、管理札 |
非常に小さく細かい用途 |
24面が選ばれる理由
- ✅ 適度なサイズ感:小さすぎず大きすぎず、多くの用途に対応
- ✅ 情報量とのバランス:宛名や商品名など必要な情報を見やすく記載できる
- ✅ コストパフォーマンス:A4シート1枚で24枚分のラベルが作れ、効率的
- ✅ テンプレートの豊富さ:Word、Excel対応テンプレートが多く、作成が容易
特に封筒への宛名貼付では、70mm×34mm程度のサイズが「住所・氏名を適切に配置でき、封筒に対してバランスよく貼れる」最適サイズとされています。
24面ラベルシールの主な用途
24面ラベルシールは、その汎用性の高さから様々なビジネスシーンで活用されています。
- ■ ① 宛名ラベル
郵便物、DM発送の宛名印刷/請求書や納品書の発送用/年賀状、案内状の宛名作成/Excelの顧客リストから一括印刷が可能
- ■ ② 商品管理ラベル
商品パッケージへの品名・価格表示/JANコード、バーコードの印刷/製造日、賞味期限の表示/製品情報の管理ラベル
- ■ ③ 在庫管理・棚札
倉庫の在庫管理ラベル/棚番号、商品コードの表示/ロット番号、入荷日の記録/物流センターでの仕分けラベル
- ■ ④ FBAラベル(EC事業者向け)
AmazonのFBA出品者向けラベル/楽天、Yahoo!ショッピングの商品管理/フリマアプリの発送用ラベル
※「きれいに剥がせるタイプ」が推奨される用途
- ■ ⑤ オフィス内整理・インデックス
ファイルの背表紙ラベル/書類整理用のインデックス/備品管理ラベル/社内文書の分類表示
- ■ ⑥ その他の用途
名札、席札の作成/ギフト用の宛名シール/イベント用の参加者名札/小物整理のラベリング
このように24面ラベルシールは、1枚のサイズが「ちょうど良い」ため、多様な場面で使いやすいのが最大の特徴です。
ラベルシール24面の選び方|5つのチェックポイント
用途に最適な24面ラベルシールを選ぶために、確認すべき5つのポイントを解説します。
①対応プリンタで選ぶ
ラベルシールは、使用するプリンタの種類によって適した製品が異なります。対応していないタイプを選ぶと、印刷不良やプリンタ故障の原因になることもあるため注意が必要です。
- ■ インクジェット専用タイプ
・特徴:インクの吸収性に優れ、にじみにくい。写真やイラストの再現性が高い。
・注意:レーザープリンタでは使用不可。
・おすすめ:カラーの商品ラベル、写真入りのギフトラベル。
- ■ レーザープリンタ専用タイプ
・特徴:熱によるトナー定着に対応。印刷速度が速く、耐久性が高い。
・注意:インクジェットプリンタでは使用不可。
・おすすめ:大量の宛名ラベル印刷、モノクロの管理ラベル。
- ■ プリンタ兼用(マルチタイプ)
・特徴:インクジェット、レーザー、コピー機など多様なプリンタに対応。
・メリット:プリンタを選ばず使えるため、在庫管理が楽。
・おすすめ:宛名ラベル、汎用的なオフィスラベル。
選び方のポイント
- ✅ 使用するプリンタが決まっている → 専用タイプを選ぶと高品質
- ✅ 複数のプリンタで使う可能性がある → プリンタ兼用が便利
- ✅ 大量印刷が必要 → レーザー専用がコスパ良好
- ✅ カラー・デザイン重視 → インクジェット専用を選択
②用途に合わせた素材・機能で選ぶ
ラベルシールには、素材や機能によって様々なタイプがあります。用途に合わせて最適なものを選びましょう。
- ■ 標準タイプ(上質紙・マット紙)
最も一般的でリーズナブル。宛名ラベルや社内文書の整理に最適。
- ■ 再剥離タイプ(きれいに剥がせる)
貼った後でもきれいに剥がせる。Amazon FBAラベル、一時的な管理ラベル、賃貸物件の備品ラベルにおすすめ。
- ■ 耐水タイプ(フィルムラベル・光沢紙)
水に濡れても滲まない。冷蔵・冷凍商品のラベル、水回りで使用するラベルに最適。
- ■ 強粘着タイプ
通常より粘着力が強い。長期保管する商品の管理ラベル、段ボールや凹凸面への貼付におすすめ。
用途別おすすめ素材マトリックス
| 用途 |
おすすめタイプ |
理由 |
| 郵便物の宛名 |
標準タイプ |
コスパ良好、十分な粘着力 |
| FBAラベル |
再剥離タイプ |
返品時などラベル交換が必要 |
| 冷蔵商品 |
耐水タイプ |
結露や水滴に対応 |
| 倉庫管理 |
強粘着タイプ |
長期使用でも剥がれない |
| 一時的な表示 |
再剥離タイプ |
貼り直しや剥がしが容易 |
③ラベルサイズで選ぶ
同じ24面でも、製品によって一片のサイズが微妙に異なります。貼る対象物に合わせて選びましょう。
- ■ 【標準サイズ】70mm×33.9mm
最も一般的な24面ラベルのサイズ。封筒の宛名ラベルに最適で、テンプレートも豊富。
- ■ 【余白付き】66mm×33.9mm
上下または四辺に余白がある。印刷時のズレに強く、初心者でも使いやすい。
- ■ 【丸型】直径40mm(Φ40mm)など
円形のラベル。商品のワンポイント表示に最適で、可愛らしい印象を与える。
④購入枚数と価格で選ぶ
ラベルシールは、購入枚数によって価格帯が大きく異なります。使用頻度と予算に応じて選びましょう。
- ■ 少量パック(10〜50シート)
初めて購入する方や、使用頻度が低い小規模事業者向け。
- ■ 中量パック(100シート)
定期的に使用する中小企業のオフィスやEC事業者向け。
- ■ 大容量パック(500シート以上)
毎日大量に使用する物流センターや倉庫管理向け。1枚あたりのコストが最小限。
コストパフォーマンス比較
| パック枚数 |
価格目安 |
1シートあたり |
おすすめ度 |
| 10シート |
500円 |
50円 |
試用向け |
| 50シート |
2,000円 |
40円 |
標準的 |
| 100シート |
3,500円 |
35円 |
コスパ良 |
| 500シート |
12,000円 |
24円 |
最高(業務用) |
※価格は製品や販売店により異なります。月間使用量を見積もって適切な枚数を選択しましょう。
⑤余白の有無で選ぶ
ラベルシールには、印刷面の周囲に余白があるタイプとないタイプがあります。
- ■ 上下余白付きタイプ:シートの上下に余白があり、プリンタへの給紙がスムーズ。一般的な宛名ラベルにおすすめ。
- ■ 四辺余白付きタイプ:上下左右すべてに余白がある。印刷位置調整がしやすく、カットしやすい。初心者におすすめ。
- ■ 余白なしタイプ:シート全面がラベルエリア。最大サイズのラベルが使えるが、印刷ズレに弱い。
初めて購入する方には、「上下余白付きタイプ」または「四辺余白付きタイプ」が失敗しにくくおすすめです。
ラベルシール24面の印刷方法|テンプレート活用術
購入したラベルシールを効率よく、きれいに印刷する方法を解説します。
Wordでの印刷方法(基本編)
Microsoft Wordには、ラベル印刷に便利な「差し込み印刷」機能が標準搭載されています。
- Wordを起動し、「差し込み文書」タブ→「ラベル」を選択します。
- 「ラベルオプション」でメーカーと製品番号(型番)を選択します。
- 「宛先の選択」から住所録(Excelファイル等)を読み込みます。
- フォントサイズや配置を調整し、プレビューで確認します。
- 「完了と差し込み」から印刷を実行します。
レイアウト調整のコツ
郵便番号は上部に配置し、住所と氏名の間に適度な行間を確保すると見やすくなります。余白はWordの「ページレイアウト」から微調整可能です。
Excelでの印刷方法
Excelで作成した住所録データをWordに連携して、一括印刷する方法が効率的です。
- ✅ Excel住所録の準備:1行目を項目名(郵便番号、住所、氏名など)にし、データを入力します。
- ✅ Wordとの連携:Wordの「差し込み文書」→「宛先の選択」で作成したExcelファイルを選択します。
- ✅ フィールドの配置:「差し込みフィールドの挿入」で必要な項目をレイアウトに配置します。
- ✅ 一括反映:「ラベルの更新」をクリックすると、すべてのラベルに同じレイアウトが適用されます。
無料テンプレートの活用方法
各メーカーや販売店が提供している無料テンプレートを活用すれば、さらに簡単にラベル作成ができます。
- ■ ラベル屋さん(エーワン公式)
直感的な操作で初心者でも簡単。デザインテンプレートが1,000種類以上あり、画像挿入やQRコード作成も可能。
- ■ アスクル公式テンプレート
Word形式のテンプレートで、ダウンロードして即使用可能。普段Wordを使っている方に最適。
- ■ メーカー公式テンプレート
ヒサゴ、コクヨ、プラスなども公式サイトで専用ソフトやテンプレートを提供しています。
きれいに印刷するコツ
せっかくラベルを印刷しても、位置がズレたり、印刷が汚れたりしては台無しです。以下の点に注意しましょう。
- ✅ 用紙設定を「厚紙」または「ラベル用紙」にする:普通紙設定だと給紙エラーやズレの原因になります。
- ✅ 必ず「片面印刷」に設定する:両面印刷はNGです。
- ✅ 試し印刷を行う:普通紙で印刷し、ラベル用紙に重ねて透かし見ると位置ズレを確認できます。
トラブルシューティング
| 症状 |
原因 |
対処法 |
| 給紙エラー |
用紙設定が不適切 |
「厚紙」モードに変更 |
| 印刷がかすれる |
インク/トナー不足 |
交換または補充 |
| 位置がズレる |
プリンタの個体差 |
余白を微調整 |
| インクが滲む |
用紙が非対応 |
インクジェット専用紙を使用 |
用途別|おすすめラベルシール24面の選び方
宛名ラベルとして使う場合
郵便物やDM発送の宛名ラベルは、ビジネスシーンで最も頻繁に使われる用途です。
- ■ おすすめ:プリンタ兼用・上質紙マットタイプ
インクジェット・レーザー両対応でコストパフォーマンスが良い標準的なタイプです。
封筒別の最適サイズ
| 封筒サイズ |
推奨ラベルサイズ |
備考 |
| 長3封筒 |
70×33.9mm (24面) |
最も一般的なビジネス封筒 |
| 長4封筒 |
62×31mm (27面) |
24面だと少し大きい場合あり |
| 角2封筒 |
86.4×50.8mm (10面) |
大きなサイズが推奨される |
商品管理・在庫管理で使う場合
- ■ おすすめ:強粘着タイプ・レーザープリンタ対応
長期間貼り付けても剥がれにくく、大量印刷に適しています。バーコード印刷時はレーザープリンタが推奨されます。
EC事業でFBAラベルとして使う場合
- ■ おすすめ:再剥離タイプ(きれいに剥がせる)
Amazon FBAの推奨タイプです。商品を傷つけず、貼り間違え時も安心です。サイズは24面(66mm×33.9mmなど)が適合します。
オフィスでのファイル整理に使う場合
- ■ おすすめ:プリンタ兼用・標準粘着タイプ
コストパフォーマンスが良く、手書きにも対応。部署ごとの色分けや、定期的な貼り替え(再剥離タイプ)も効果的です。
ラクスルで購入できるおすすめラベルシール24面【3選】
【再剥離タイプ】きれいに剥がせる丸型ラベルシール
貼った後でもきれいに剥がせるため、商品ラベルや一時的な管理ラベルに最適です。丸型(Φ40mm)はデザイン性が高く、ワンポイント装飾としても映えます。
【プリンタ兼用】宛名・表示用ラベルシール50シート
インクジェット、レーザー、コピー機すべてに対応した万能型。50シート入りでコスパが良く、オフィスや家庭での日常使いに最適な標準的24面ラベルです。
【耐水タイプ】インクジェット専用光沢ラベルシール
水に濡れてもインクが滲まない耐水加工済み。冷蔵・冷凍商品や水回りでの使用に強く、光沢紙なので写真やカラーイラストも美しく仕上がります。
ラクスルビジネスモールでまとめ買いがお得
- ✅ 業務用サイズの豊富なラインナップ(50〜500シート)
- ✅ まとめ買いでコスト削減(大容量ほど単価が安い)
- ✅ オフィス用品を一括購入可能
ラベルシール24面に関するよくある質問
Q1: ラベルシール24面のサイズは何mm?
A: 最も一般的なサイズは70mm×33.9mmです。ただし、上下余白付き(66mm幅)や丸型(直径40mm)などバリエーションがあるため、購入前に必ずご確認ください。
Q2: 100円ショップでも買える?
A: はい、購入可能です。ただし、枚数が少なく特殊機能(再剥離や耐水など)がない場合が多いため、業務で大量・定期的に使う場合は専門店でのまとめ買いが推奨されます。
Q3: Wordのテンプレートはどこで入手できる?
A: メーカー公式サイト(「ラベル屋さん」など)からダウンロードするか、Wordの「差し込み文書」→「ラベル」機能から標準搭載のテンプレートを使用できます。
Q4: インクジェットとレーザーの違いは?
A: インクジェット専用は写真や発色がきれいですが水に弱く、レーザー専用は大量印刷に強く耐久性があります。迷ったら両方使える「プリンタ兼用タイプ」がおすすめです。
Q5: きれいに剥がせるタイプと普通のタイプの違いは?
A: 粘着力の強さが違います。「きれいに剥がせる(再剥離)」タイプは弱粘着で糊残りしません。普通(強粘着)タイプはしっかり貼り付きますが、剥がす際に跡が残る可能性があります。
Q6: 印刷がずれる場合の対処法は?
A: プリンタの用紙設定を「厚紙」にし、Wordの余白設定で微調整(0.5mm単位)を行ってください。必ず普通紙で試し印刷をして位置を確認しましょう。
まとめ|用途に合った24面ラベルシールで業務効率化
この記事では、ラベルシール24面の選び方から印刷方法、用途別のおすすめ商品まで解説しました。
ラベルシール24面選びの3つのポイント
- ✅ 使用するプリンタに合わせて選ぶ(インクジェット/レーザー/兼用)
- ✅ 用途に応じた機能を選ぶ(標準/再剥離/耐水/強粘着)
- ✅ 使用頻度に合わせた容量を選ぶ(少量/中量/大容量)
24面ラベルシールで実現できること
- ✅ 業務効率の向上:手書きの手間を削減し、一括印刷で時短。
- ✅ コスト削減:外注不要で、必要な分だけ作成可能。
- ✅ 品質向上:見栄えが良く、プロフェッショナルな印象に。
ラクスルビジネスモールなら、用途に合った最適なラベルシールが見つかります。まずは、今回ご紹介した製品の中から、あなたの業務に合った1つを選んでみてください。
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