ラミネートシールとは?100均DIYから「貼って剥がせる」業務用品、ラミネートシールの印刷仕様まで解説

「スマホケースに入れる透明シールを作りたい」「オフィスの掲示物をキレイに貼りたい」「屋外の看板用に雨に強いステッカーが欲しい」。これらを叶える鍵となるのがラミネート加工です。ラミネートシールには、用途に合わせて大きく3つの選択肢があります。本記事では、趣味の推し活からビジネス現場での掲示物まで、目的別に最適なラミネートシールの選び方と作り方を網羅的に解説します。

「スマホケースに入れる透明シールを作りたい」「オフィスの掲示物をキレイに貼りたい」「屋外の看板用に雨に強いステッカーが欲しい」。これらを叶える鍵となるのがラミネート加工です。ラミネートシールには、用途に合わせて大きく3つの選択肢があります。本記事では、趣味の推し活からビジネス現場での掲示物まで、目的別に最適なラミネートシールの選び方と作り方を網羅的に解説します。
目次
ラミネートシールとは、「印刷面の上に透明な保護フィルムを圧着させたシール」の総称です。
最大の特徴は、表面をフィルムで覆うことで「防水性・耐候性・耐久性」が飛躍的に向上する点です。紙だけのシールとは異なり、水濡れや摩擦、紫外線による色あせからデザインを守ることができます。
現在は、100均グッズで手軽に作れる「手貼りタイプ」から、屋外の看板にも使われる「業務用UVカット仕様」まで、用途に合わせて幅広い種類が存在します。
まずは、100円ショップなどで手に入る「セルフラミネートフィルム(手貼りフィルム)」を使った楽しみ方です。専用の機械(ラミネーター)がなくても、手作業で簡単に加工できるのが魅力ですが、商品によって特性が大きく異なります。
市販のラミネートフィルムは、主に「柔らかいタイプ」と「硬いタイプ」の2種類が存在します。
| タイプ | 特徴・推奨用途 |
|---|---|
| 柔らかいタイプ (軟質) |
しなやかで曲げに強い。 手帳カバーや曲面への貼り付けに適しています。 |
| 硬いタイプ (硬質) |
強度があり、折れ曲がりにくい。 下敷き、キーホルダー、スタンド作成に適しています。 |
ラミネートフィルムの粘着層にインク(トナー)だけを転写し、背景が透ける写真を作る技法が人気です。
100円ショップの製品は手軽ですが、壁やガラスに貼る場合、「剥がす時に糊が残って汚くなる」「セロハンテープが見栄えを損なう」といった悩みが生じがちです。
オフィスや店舗、賃貸物件などで「後でキレイに剥がしたい」場合は、業務用の高機能フィルムを選ぶのが賢い選択です。
オフィス用品の通販などで購入できる業務用の手貼りフィルムの中には、「強粘再剥離(きょうねんさいはくり)」という特殊な糊を使用したものがあります。
「100均のフィルムではサイズが足りない(A3など)」「掲示物を安っぽく見せたくない」という場合は、こうしたプロ用の資材を自分で購入して作成することで、コストを抑えつつクオリティを劇的に上げることができます。
「販売用のグッズを作りたい」「屋外の看板に使いたい」「数百枚単位で必要」といったシーンでは、手作りの限界を超えた耐久性が必要です。
ここでは、印刷会社に発注する「産業用ラミネートシール」の仕様について解説します。
プロのシール印刷では、「基材(シールの素材)」と「ラミネート(表面加工)」の組み合わせで耐久性が決まります。
| 用途 | 推奨スペック (素材+ラミネート) |
プロの解説 |
|---|---|---|
| 屋外利用・車・看板 (最重要) |
白塩ビ(PVC) + UVカットラミネート |
屋外では紫外線による色あせ対策が必須です。「塩ビ素材」は柔軟性があり、標準的なプロ仕様であれば約1年〜3年程度の耐候性を持ちます。DIY素材とは耐久レベルが異なります。 |
| 水回り・冷蔵庫 | 合成紙(ユポ) + PPラミネート |
水に濡れても破れないプラスチック素材の紙(合成紙)を使用します。冷蔵庫などの結露する環境に適しています。 |
市販のホログラムシートは「上から貼る」だけですが、プロの印刷では「白版(ホワイトインク)」を使用します。
カラーの下に「白」を敷くことで、「特定のキャラクター部分だけ透けさせず、背景だけをキラキラさせる」といった高度な表現が可能になります。これはDIYでは再現できない、印刷発注ならではのメリットです。
あなたの作りたいものに合わせて、最適な方法を選んでください。
テープ不要で貼れて、あとでキレイに剥がせる業務用のラミネートフィルムがおすすめです。
そのまま貼れるラミネートフィルムを見る(ラクスル ストックルーム)
ラクスルでは、1枚からの小ロット・低価格で、防水・UVカット仕様の本格的なシール印刷が可能です。