屋外用と屋内用で違う!選挙ポスターを作るポイントとは?
選挙ポスターは屋内用、屋外用の両方が考えられますが、それぞれ最適な紙や印刷方法が異なります。
用途にあっていない紙や印刷方法でポスターを作ると、ポスターがすぐに使い物にならなくなり、作り直しをしなければならなくなるかもしれません。
この記事では、印刷者が気をつけるべき、ポイントを屋外用、屋内用に分けて説明します。
選挙ポスターは屋内用、屋外用の両方が考えられますが、それぞれ最適な紙や印刷方法が異なります。
用途にあっていない紙や印刷方法でポスターを作ると、ポスターがすぐに使い物にならなくなり、作り直しをしなければならなくなるかもしれません。
この記事では、印刷者が気をつけるべき、ポイントを屋外用、屋内用に分けて説明します。
屋外用ポスターを作る際に気をつけるポイントはいくつかありますので、ひとつずつ紹介していきます。
・耐水性の紙を使用する
屋外用のポスターは、いつ雨にさらされるか分かりません。何日も雨が降り続けることもあるでしょう。そのため、屋外用の選挙ポスターは、「耐水性」であることが必須です。
その中でも有名なのは、「ユポ紙」や「スーパーユポ紙」です。ユポ紙は、木から作られる一般的な紙とは違い、石油からできている合成紙です。通常の紙に比べ、耐水性や耐久性がとても高く、雨に濡れても紙にシワができたりなどの形状の変化を起こすことがありません。
また、手で破ろうとしても破ることができないくらいの強度がかる紙です。
スーパーユポ紙は、耐水性や耐久性は通常のユポ紙と変わりません。違いは、一般インキの使用が可能で、光沢感や高級感が増している紙ということです。色の再現性が高く、高発色なので、質の高いポスターを作ることができます。
乾燥性も高く、短い時間で大量の印刷を行うことが可能です。
耐水性だけを求めるなら通常のユポ紙で十分です。もし、さらにポスターに高級感を出したいということであれば、「スーパーユポ」を使用してポスターを作成しましょう。
・耐光性インキを使用する
屋外用のポスターは、長時間太陽の紫外線に当たり続ける場合があります。紫外線は、インクを劣化させますので、時間が経つにつれ、文字が読みにくくなったり、写真も薄くなってしまいます。
そのようなことを避けるため、屋外用の選挙ポスターの印刷には、「耐光性」のインキを使用することが重要です。耐光性のインキを使用すると、だいたい2割ほど印刷料金が上がってしまいますが、選挙用のポスターはその人を印象づけるものなので、劣化しないものを使用することをおすすめします。
デメリットとして、耐光性インキは一般のインキにくらべて、少しくすんだ仕上がりになることです。ただ、紫外線による劣化を防ぐことを考えれば耐光性インキを使用するメリットの方が高いでしょう。
・ラミネート加工を施す
ラミネート加工とは、印刷後のポスターに薄い透明の膜を貼って保護する加工です。
耐水性の紙を使用するだけで、耐水性は確保されますので、絶対に必要な工程ではありませんが、ラミネート加工をすることで、印刷表面に汚れやキズがつきにくくなり、ポスターを長い間きれいな状態に保つことができます。
選挙用のポスターがうす汚れていては、とても印象が悪くなります。予算に余裕がある場合には、ラミネート加工も考えてみましょう。
屋外用のポスターは、特殊なため、作成が高額です。そのため、屋内用は別で作成すると費用を節約できます。
屋内用のポスターの場合は、上質紙やコート紙を使用し、一般インキを使用すると良いでしょう。
もしポスターに応援メッセージなど、後から何か手書きで書き足すことがある場合は、上質紙を使用した為書印刷にすると、文字が書きやすくなります。
選挙ポスターには、いくつかの決まりがあり、規格に沿っていない場合、作り直しになりますので、注意しましょう。
・提示責任者と印刷責任者の住所氏名(会社名)を記載する
・ポスターの大きさは長さ42cmx幅30cmを超えない
選挙用のポスターは、立候補者の印象を左右する大切なもの。少しでもきれいな状態で多くの人の目に触れられるようにしましょう。
具体的には、耐水性の紙を使用し、耐光性のインキを使用し、予算に余裕があれば、ラミネート加工を施すことです。
※2016年5月時点の記事です。
※選挙によって印刷物の仕様等に制限がございますので、発注前にお客様の責任で所管の選挙管理委員会にご確認ください。
また、印刷物の内容・用途等についても、弊社では一切責任を負いかねます。