ビン商品のシール作りの特徴と、ポイント

パッケージの中で、ビンは毎年減少していますが、その扱いやすさや機能は、まだまだ健在です。
100年前、200年前の難破船から、シャンパンやワインのビンが発見され、オークションで高値がつけられたことを覚えてらっしゃる方も多いのではないかと思います。どこまで品質が維持されているかはわかりませんが、コルクを開けた時の感動が想像できます。
今回はビン製品に使用されるシール・ラベルについて見ていきたいと思います。
パッケージの中で、ビンは毎年減少していますが、その扱いやすさや機能は、まだまだ健在です。
100年前、200年前の難破船から、シャンパンやワインのビンが発見され、オークションで高値がつけられたことを覚えてらっしゃる方も多いのではないかと思います。どこまで品質が維持されているかはわかりませんが、コルクを開けた時の感動が想像できます。
今回はビン製品に使用されるシール・ラベルについて見ていきたいと思います。
ガラスビンの特性は、透明で中身が見えること、熱することにより様々な加工ができること、空気を遠さないので、中身を保護する機能が高いといった特徴を持っています。
ガラスビン自体は無味無臭なので中身の食品や飲料に影響を与えないといった特徴を持っています。唯一の欠点は持ち運びには重たいことと、割れやすいという点です。
需要は全体的には落ちていますが、保存食の貯蔵には適しているので、最近では量り売りの商品などで、繰り返し利用できるパッケージや、手作り食品などに利用されています。市販されている商品を消費した後に、リサイクルで利用するといったこともあるでしょう。
ビン製品のラベル・シール作りで、最も簡単な方法は、市販されているシール台紙を購入し、パソコンで印刷する方法です。1枚、2枚など極少数であれば、コストも台紙程度ですから、手軽に利用できます。もちろん手書きも可能です。
紙も代表的な上質紙、アート紙、ミラーコート紙などの他に、耐水性のある、PETベースの透明フイルムなどが用意されています。ただ、サイズや形はレディーメードなので、選択肢はあまりありません。複雑な形のシールを作る場合、カットの入っていない用紙に印刷し、手作業で切り抜くことになります。
それほど生産量の多くない、手作り食品などを販売するには、印刷通販などを利用して、シールを作成します。
小規模の酒造メーカーの場合、仕込み量がそれほど大量でないところや、限定商品などで、この方法で制作しています。もちろん、大量のシールを制作するには、専門業者とコンタクトしてください。
自宅で個人的に楽しむ場合は問題ありませんが、販売する場合には、法律などに定められた基準で表示する義務が生じます。
具体的には「食品衛生法」が中心になりますが、食品アレルギー表示制度や、消費期限・賞味期限、製造者・加工業者の表示、乳業の表示基準などを表示しなければいけません。また、「JAS法に基づく品質表示」、米や、お酒、医薬部外品、化粧品などの適正表示に従うことも必要です。
いずれにしても、一般消費者向けに販売する場合は、製造者、あるいは販売者としての責任が生じますので、しっかりとラベル表示に取り組む必要があります。
一般消費者に向けて販売するのであれば、シールのデザイン制作にも力を入れる必要があります。
シールは、商品の顔でもあり、販売する企業の顔でもあります。ブランドマークや企業名で信頼を得られるのが望ましい姿ですが、そうでない場合はビンに貼られたシールが選択の基準の一つになります。
競合商品などと、比較し、選択してもらうためには、消費者のニーズを反映し、それをデザインに展開する必要があります。シールのデザインもテンプレートを利用するのではなく、やはり、デザイナーを起用し、イラストレーターなどのデザインソフトで入力することによって幅が広がります。
市販される商品のシール制作は、素材の選択、デザイン(形も含めて)、法律面での表示機能の遵守など、技術とクリエイティブ、そして法務的な知識の融合です。本格的な商品開発を行うのであれば、専門家と相談の上、しっかりとしたパートナーが必要です。